研究生活誌 @ドイツ博士課程

ドイツ博士課程生活について話します

VISAの申請! ~ドイツ大使館窓口での書類提出~

こんにちは。先日、VISA申請のためにドイツ大使館に行ってきました!この記事では、大使館窓口で書類を提出した際の思ひ出を書きます。VISAの申請に必要な書類、取得までにかかった日数を共有します。これからVISAの申請に行かれる方の参考になれば嬉しいです。

ドイツ大使館に行くまでや、大使館の様子については下の記事にまとめてあります。

kkirinrin.hatenablog.com

窓口に呼ばれる

大使館の窓口に呼ばれると、マイクを通してガラス越しに話します。私は、声が小さいのでマイクに向かった話してくださいと言われました…書類は、机の中に埋め込まれた引き出しのようなものを介して渡しました。職員の方がレバーを倒すとこちら側が開くので、そこに書類を入れて、レバーを戻すとこちら側が閉まって、ガラスの向こう側でその書類が取り出せる仕組みです。

VISAの種類と必要書類

日本人は90日まではビザなしで滞在できます。そのため、現地に行ってからVISAを取得することも可能です。しかし、私の場合は、留学先の研究所からすぐに給料を受け取るために、日本でVISAを取っておくように研究所から言われました。給料の支払いにはVISAが必須のようです。また、VISAには学生VISAなどいくつか種類がありますが、研究所から研究者VISAを取得するように言われました。このあたりは留学先によく確認する必要がありそうですね。

ここで戸惑ったことがありました。研究者VISAの申請に必要な書類があまりはっきりしていないのです。ドイツ大使館のページを調べるとまずここ(就労・研修・研究滞在ビザ - ドイツ外務省)にたどり着きました。ここでは、就労・研修・研究滞在に必要なVISAについて記載されています。このページを見ると、必要なものが8項目載っていました。

はじめにたどり着く日本語の説明ページ

一番下までスクロールすると、注意事項:上記以外に追加書類を求められることがあります、と書いてあって、その中に研究者の項目がありました。そこを選択すると、Visa for scientists and researchers - ドイツ外務省の英語記事のページに飛びます。

研究者ビザ申請の必要書類を説明した英語のページ


こちらには研究者VISAに必要なものが10項目ほど挙がっています。基本的にはこちらの研究者用のVISAに必要なものを持っていけばよいと思ったのですが、こちらには記載がなく、リンク元の日本語ページにはあって、明らかに重要そうなものもあるのです。またコピーが何部必要なのかもよくわかりませんでした。

VISA申請で提出した書類

そこで、両方のページを見ながら必要そうなものを全て持っていくことにしました。最終的に職員の方に渡したのは下記の書類です。(2022.05.19時点でVISAが取得できた書類)

・パスポート

・パスポート個人情報ページのカラーコピー2枚

・誓約書 1部(パスポートを郵送で受け取ることを承諾する署名を含む)

・VISAの申請書 2部(別の記事で詳しく説明します)

・学士の卒業証明書 1部+コピー1枚

修士の修了証明書 1部+コピー1枚

・Hosting Agreement 2部(留学先が作成し、私と先方のサインが入った契約書)

・520円のレターパック(宛先記入済み)

・Curriculum Vitae 2部(履歴書)

・パスポートサイズの写真 2枚

・ドイツ健康保険のconfirmation letter 2部(別の記事で説明します)*

・滞在先ゲストハウス予約確認書のコピー 2部 *

*最後の2項目は必須ではありません

学士の卒業証明書が電子透かし(POPITA)の証明書でハンコがなかったため、もしかしたらダメかもしれないと言われましたが、結果的にはそのままVISAをいただけました(日本の外務省は2022.05.19現在POPITAを受け付けていないそうです)。修士の証明書がハンコ付きだったから許されたのかもしれません。Hosting Agreementも原本ではなく、スキャンしてメールで送ってもらったものでしたが問題ありませんでした。職員の方の話によると、提出された書類で総合的に判断するということでしたので、重要そうだと思うものはなんでも持っていくといいかもしれません。私の場合は、ドイツ健康保険のconfirmation letterとゲストハウスの予約確認書を余分に持っていきました。

手数料の支払いと指紋の採取

書類を渡したのちに、ビザ発給手数料75ユーロを支払いました。そのときは日本円で10300円でした。現金で支払いました。その後、左右10本分の指紋を取られました。指示された通りに機械に指を入れます。最初に親指以外の4本を同時に、最後に親指を登録しました。これが済むとVISAの申請は終了です。

スマホを回収して帰宅(お隣さんと仲良くなる)

隣の窓口で怒られていた(?)中国からの留学生が窓口そばの椅子でしょんぼりしていたので、話かけてみたら出身大学が同じとわかり、仲良くなりました。スマホをゲートで回収して大使館を出て、帰りの電車も途中まで一緒でした。窓口はちょっと怖かったようでしたが、きっと仕事が忙しいのだがら仕方がない、と言っていました。心優しいですね。ドイツで再会することを誓って別れました。異国に行くので人とのつながりは大切にしておきたいです。

2日後にVISAつきのパスポートが届く

学士の証明書の件、Hosting Agreementの件と不安要素はありましたが、申請の2日後にはVISAのシールとスタンプのついたパスポートが自宅に郵送されました!(520円のレターパックは対面で受け取る必要があります**)思ったより早くてびっくり!ひと安心しました。

 

**ちなみに、370円のレターパックをお持ちの場合は、これを郵便局に持っていくと差額の150円と手数料42円を支払って520円のレターパックに変えてもらうことができます。