研究生活誌 @ドイツ博士課程

ドイツ博士課程生活について話します

チャージしたときのお釣りをとり忘れて、日本のよさを実感した

今どき「SUICAスマホ」という方も多いですが、私は未だにカードです。今回は、そんなカードのSUICAにつきものなチャージのお話です。チャージしたときのお釣りをとり忘れ、返ってくるまでの経験を共有したいと思います。

SUICAのチャージ

昨日の朝、旅行に出かける前にJR駅でSUICAに5千円チャージしました。1万円札を入れて5千円チャージしました。電車の出発時刻が迫っていたので、急いでホームに上がって乗車しました。

その数時間後、旅先の第一目的地に到着しました。観光地って結構現金が必要なところが多いですよね。最初に訪れたところもそうでした。現金の支払いをしようと思って財布を開けると「ん、なんかお札が少なくないか?」今回の旅行では財布に1万3千円入れて行きました。したがってSUICAに5千円チャージして、残り8千円ある予定でした。それなのに、「3千円しかない!」なぜだ。もしや、、思い返すとチャージした後にお札をとった記憶がない!うわ、やってしまった。天気は曇天、心は動転。のち呆然。これはもう返ってこないに決まってる。5千円は誰かが持っていってしまっただろう。

(*ここでプチ情報ですが、私はかなりの節約家で昨日の旅行でも数百円安くなるように色々リサーチしてありました。そんな私が5千円を失うなんて。切腹ものです。)

でも、もしかして誰か心優しい人が駅員さんにお金を届けてくれるのではないか。想像してみました。自分がこれからチャージしようというときに、もし券売機から5千円が出ていたら自分はどうするだろうか。たぶん、駅員さんに届けるだろうな。と考えたら若干の希望が湧いてきました。ダメ元で駅員さんに聞いてみよう。ということで旅行から帰ってきた夕方(日帰りでした)、5千円を失った駅で聞いてみました。

私「すみません、今朝、7時くらいにSUICAに5千円チャージして、お釣りをとり忘れてしまったんですが、、、1万円入れて5千円チャージしたので、お釣りが5千円あったはずです。」

駅員「どちらの券売機ですか」

私「一番手前の券売機です」

駅員「一番手前ですね。SUICAの記録を確認させていただいてもよろしいですか」

SUICAを渡します。

駅員「それでは券売機の記録を確認いたしますので、少々お待ちください。」

といって奥の方へ確認に行ってくださいました。

しばらくして駅員さんが戻ってきました。

駅員「券売機に記録が残っていました。でも、記録が確定するのが明日なんです。大変申し訳ないのですが、明日もう一度きていただけますか」

私「(え、どゆこと?!これってもしや返ってくるのか!)はい!もちろんです!」

駅員「何時頃に来られますか?」

私「お昼過ぎにきます」

駅員「お昼過ぎですね、わかりました。念のためお名前を伺ってもいいですか?」

私「はい、kkirinrinと申します。」

駅員「kkirinrinさんですね。それでは大変申し訳ないですが、また明日いらしてください」

これはなんか戻ってきそうな雰囲気だぞ!私が悪いのにとても丁寧に対応していただきました。

 

そして今日のお昼過ぎにまた駅に行きました。

私「昨日の夕方にもうかがった者なんですが、昨日の朝、SUICAをチャージして券売機のお釣りをとり忘れてしまいました。」

と言いながらSUICAを渡しました。昨日一度問い合わせていたためか、駅員さん(前日とは違う方)はすでにわかっているという感じでした。駅員さんは、私のSUICAの記録を見ながら、

駅員「はい、どちらの券売機ですか?」

私「一番手前です」

駅員「少々お待ちください。記録を確認します。」

駅員さんが奥に行って、また戻ってきます。そして、何かレシートのような紙を出しました。

駅員「こちらに、お名前と住所をご記入ください。」

レシート様の書類の下の方の欄に名前と住所を記入しました。

駅員さん「それではこちら5千円でございます」

私「(やったー!返ってきた!泣)ありがとうございます!」

 

というわけで5千円が返ってきました!返ってくるものなんですね!感激しました!!

それにしてもどうして返金してくれるのでしょう?調べてみると、どうやら一定時間お釣りが取られないとお釣りを吸い込む機能が付いている券売機があるようです。今回も一定時間誰もお釣りを取らず、機械がお金を吸い込んだのでしょう。そして、機械に残っていた記録とSUICAの記録とを照らし合わせて返金してくれたのでしょう。

ということは、、、誰かがとってしまったら返金してもらうことはできません。かなり人通りの多い時間帯でしたし、チャージしている人も結構いました。

昨日、日本いや世界を驚かせるような暗殺事件がありました。日本は変わってしまった、とtweetしている方もいらっしゃいました。でも、その同じ日、私は日本の治安のよさ、日本人の良心に触れました。突発的な事件はたしかに日本でもありますが、日本に暮らす人の多くは良心を持ち続けていると私は信じています。暮らしやすい日本を守りたいですね。